![]() | 生命とは何か (岩波文庫 青 946-1) (2008/05/16) シュレーディンガー 商品詳細を見る 評価:★★★★★ |
ノーベル賞を受賞した物理学者エルヴィン・シュレーディンガーによる分子生物学について講義形式で記述したもの。少し難しいがじっくり腰を据えて読めば文系でもなんとかついていける。物理法則というものは統計学的な性質を有しているが、生命体はその法則に逆らって自己を維持しているように見える。また、原子の大きさに対して生命体がどうしてこんなに大きいのか。こういった疑問点に対して彼なりの考えが述べられ、生命は負のエントロピーを食べて生きているという一つの仮説が示される。ワトソン・クリックによるDNAの二重らせん構造の発見以前に書かれた本であるため、現在では少し古いと感じる部分もあるが大部分において今でも新鮮な驚きをもたらす内容で非常に面白い。21世紀の今でも重要な古典として読む価値は十分すぎるほどあるので、生物学や物理学に興味を持っている人にとっては絶対に外すことのできないものであると思う。
岩波書店のホームページから紹介文を引用。
「量子力学を創始し、原子物理学の基礎を築いた人が追究した生命の本質とは?本書は分子生物学の生みの親となった20世紀の名著である。生物現象ことに遺伝のしくみと染色体行動における物質の構造と法則を物理学と化学で説明し、生物における意義を究明する。負のエントロピー論や終章の哲学観など今も議論を呼ぶ科学の古典」


